腱鞘炎

右手首の痛み。

半年ほど前、キャリーバッグをひいいていて右手首に違和感がでた。

１月ほど前に、またもキャリーバッグをひいいていて右手首に痛みが出た。

徐々に痛みがきつくなり、整形外科に行き、レントゲンでは異常なし。

腱鞘炎という診断をされ痛み止めをもらうが、改善されず痛みや腫れはひどくなる一方。

鍼灸を勧められ来院された。

ペットボトルのフタが開けられず、カバンを持ち肩に掛ける動作が辛い。

手首全体が腫れている。

動診では、痛みでほぼ動かせない。

特に掌屈が辛い。

圧痛を確認すると、陽谿穴、列缺欠、陽谷穴付近に激痛の圧痛があり。

とにかく痛みに過敏になっている。

肘周辺の圧痛を確認すると、肺経、大腸経上に強圧痛があり、円皮針を貼る。

殆ど変化はなかったが、悪くなっていないので貼って置くことにした。

頸部も強圧痛が何箇所もあり、聞くと３回ほど事故でむち打ちになっているとのこと。

手首には直接関係はなかったが、円皮針を貼っておく。

腫れとともに可動域が悪いので、関係のある経絡に井穴刺絡をした。

H１・H６・H４・H２・H５をそれぞれ刺絡をする度に動きを確認しながら行った。

一度行うと、最初患者さん曰く「赤ちゃんのような手」だったのが腫れが引いてきて、シワが出るようになってきた。

動きも改善している。

もう一度同じ井穴に刺絡をした。

さらにいい感じ。

特に反応がでていた経絡の井穴H１・H６・H４にも一度刺絡をした。

さらに痛みも減り、可動域も広がった。

初回は、これで様子を見ていただくことにした。

【２回目】（３日後）

腫れや動きは改善したままである。

カバンが持てるようにようになったとのこと。

いらしたときから、傘を痛む右手で持って来られた。

前回同様に治療をする。

更に改善し、ペットボトルが開けられるようになった。